3月3日、シンフォギアライブ2018に行ってまいりましたッ!
2012年からアニメの公開と合わせて実施され、今回で4回目となるシンフォギアライブ。
音楽とアニメが融合した新しいエンターテイメント、それがシンフォギアであり、アニメコンテンツの拡張として既存のライブ形態とは一味違う要素を持った、それがシンフォギアライブです。熱狂的ファンイベントの極みでもあり、熱狂ブランドマーケティング観点からも非常に勉強になりました。
ここがすごいよシンフォギアライブ
僕がハマったのはほんと最近で、2017年に放映したシンフォギアAXZで火が付き、音源を買い、Dアニメストアで1期から見直し、番組の放映枠でシンフォギアライブ2016が流れ、JOYSOUNDにシンフォギアGXのアニメ映像入りで曲が入ったりなど、体験を積み重ねて順番に発火していったという、コンテンツ提供側のシナリオにまんまと乗せられた感がありますが、無事「シンフォギアライブいきてぇぇぇ!( ゚Д゚)」ってなりました。
とはいえ参加したいと思っても、すんなり行けるわけではありません。なんせ武道館を2DAY満席26,000人を余裕で動員(2016年)する大人気のライブ。チケットは抽選で、かなりの倍率だったらしいのですが、運良く当選しました☆(今年の運使い果たしたかもしれない)
出演アーティストは、
悠木碧、水樹奈々、高垣彩陽、日笠陽子、南條愛乃、茅野愛衣、井口裕香、という超売れっ子声優陣に加え、
今回は敵役の寿美菜子、蒼井翔太、日高里菜、という、これまた大人気の面々が揃い踏み。(敬称略)
最高に熱いパフォーマンスを披露して下さったキャストの皆さんに拍手!! 最高に熱い声援を送って下さった皆様にも大拍手です!!!!! #symphogear pic.twitter.com/YiPGO8J54K
— 戦姫絶唱シンフォギアAXZ (@SYMPHOGEAR) 2018年3月4日
ごぞんじ奈々様を筆頭に、それぞれソロでも数千人動員できるレベルの声優兼歌手による、一大イベントなんです。
(知らない人向けに→TOSHIと桜井和寿と稲葉浩志とHydeとTERUと吉井和哉が一緒にライブするみたいなもん??ですw)
戦姫絶唱シンフォギアとは?
音楽とアニメの可能性を先進的に拡張したのがシンフォギアというコンテンツです。
僕もはじめは「歌+変身モノの美少女アニメ」という印象で、歌いながら戦うってネタやんかー、と、そこまで好きではなく流してたんですが、視聴してみると、シンフォギアはネタでもなく、少なくとも一般的にいう「美少女アニメ」ではなかったです。
歌というモノのパワーを独自の世界観で表現する、音楽の新しい世界を切り開いたイノベーティブな先駆者です。
※詳しくは各種サイトをご参照。 戦姫絶唱シンフォギア - Wikipedia
アニメ的にはゴリゴリの熱血系変身モノで、数あるアニメの中でも熱血度はかなり高いです。僕は熱血変身モノは大好物なので、どっぷりハマりました(゚∀゚)
女の子が歌いながらミサイルを素手で受け止め、戦艦を剣で叩き斬るのがシンフォギア
(画像は、アツいアツいシンフォギアAXZ第一話)
このアニメの魅力は、「歌と戦闘」です。通常アニメでは別撮りした音源の歌をBGMとして使いますが、シンフォギアは「セリフと同じようにアフレコで歌を歌う」歌アフレコという手法を確立したんです。設備も段階的にパワーアップしているらしく、今は歌アフレコ専用機材で同録してるそうです。
逸話もたくさんあり、出演の悠木碧さんは、インタビューで『 音響監督さんから「叫んでください、でも歌にはしてください」というディレクションをいただいて、「何を言っているんだ!?」と思った記憶があります(笑)。』などおっしゃってますw
なのでキャストの声優陣には声だけでなく歌のスキルも求められており、その「歌スキル」が昇華する「シンフォギア」の名前を冠したライブ、それがシンフォギアライブなのです。 盛り上がらないワケがない。
シンフォギアライブ2018 当日のレポート
今回、1日目(3月3日)に参加しました。
アニメなどイベントに付き物なのが物販。この日も限定アイテムがたくさん販売していました。物販に並ぶかどうか超悩んだのですが、今回、翌日に花丸ちゃんの誕生日を控えていたので物販はスルーしようと思い、遅めに到着しました。
友人が、朝イチ始発で行って、物販売場で購入できたのが4時間半後だったとか(笑)戦争だ!w
ライブ会場は、収容人数10,000人の武蔵野の森 総合スポーツプラザのメインアリーナ。去年の11月に味の素スタジアムの横にできた新会場です。
最寄駅には15時半ごろ到着。
この日は京王電鉄もシンフォギアライブ用のダイヤで、専用の表示をするなどもあったようで、人気が伺えます。
行く前からテンションをアゲてくる京王線新宿駅
当日の様子。何千人いるやろという人だかり。
なんかまだ物販残ってるということなので、マフラータオルを買いに向かったところ、目の前で売切れましたw
でも事後物販やるとのことで安心。
16時に開場。お花や出演者へのプレゼントボックスなど。
今回の座席は4階席でしたが、なんとステージの真正面で、距離は遠いけど開場全体が見渡せるすごい良い席でした。
会場は写真撮影禁止だったので、当日の写真は各種メディアさんの公式レポートより。
公式レポートに無いところでいうと、会場アナウンスがエルフナインちゃんによる諸注意がとても参加者の文脈を理解した内容で、始まる前からファン心理をわかってんな感がすばらしかったです。
アナウンス役のエルフナインちゃん(男の子女の子)
そのアナウンスをメモした内容から少しピックアップすると、「まったくもってご法度です!」「非公開の権力機関に口封じされちゃう」「想い出を無理やり消去した上で寒空にほっぽりだす」「マリアさんの苦手なトマトをぶつける」「キャロルみたいなとんがり帽子はNG」「言葉を超えて通じ合うみなさんであればご理解いただける」「コンビニ感覚で抜剣するシンフォギア奏者」「あの夏の流しそうめんのようにスムーズな退場」「間もなくやったぜ狂い咲き!」などなど、ネタ満載でした。
※なんと1日目と2日目でアナウンス内容が違ったとか!なんてすばらしい!
引用:「シンフォギアライブ2018」公式レポートが到着 | アニメイトタイムズ
オープニングはシンフォギアの映像に合わせたキャラ紹介にレーザーの演出ばんばん流れる中、満を持して登場した赤い衣装を身にまとった奈々様の「TESTAMENT」「UNLIMITED BEAT」の2連続。テンションダダ上がりです。生の奈々様は歌唱力もそうですが存在感がすごかった。
奈々様の後は、敵役のパヴァリア光明結社の3名によるアカペラで始まった「死灯 -エイヴィヒカイト-」。
今回唯一の男性で出演(男性なのに女性キャラの声当ててるのです)の蒼井翔太さん、しょーたん。男の子なのに可愛すぎてやばかった。サビのところで、本来無い男性声での「虚偽に貫けェェェェ!!」のキメがめちゃくちゃ盛り上がりましたね…だってこんなのライブでしか聴けへんやん…(*´ω`*)
引用:「シンフォギアライブ2018」公式レポートが到着 | アニメイトタイムズ
僕が一番テンションあがったのは、日笠陽子さん演じるマリアさんの「Stand up! Ready!! 」。
この曲がもう最近のアニソンの中でも特に大好きで、柄にもなく絶叫してしまいました。この歌のことだけでブログ一本書けるよもう。
「強さの本当の意味のため、弱さを受け入れ今を飛べ 1000の傷は1000を超える 逃げなかった証」ぐおおおおおおおおアツい…
演者の衣装も可愛かったし特にあおちゃんの衣装は和装ガングニールって感じでやばかったし奈々様ムキムキだったし6人で歌うアクシアの風は美しかったし、激唱インフィニティは熱量半端なくて死にそうだったし、もうフォニックゲインが全開だったよ。死ぬよ。
引用:「シンフォギアライブ2018」公式レポートが到着 | アニメイトタイムズ
ライブ内容もそうですが、会場のキンブレ(シンフォギアブレード)による一体感がすばらしい。キャラそれぞれには色が割り当てられており、そのキャラの歌の時は会場一面がその色に染まります。一個一個の光が同じ文脈価値を持った生きた人間で、ステージ演出と出演者も同じ意思を持ってる一体感の精神感応的ハーモニーがすごい… まさにエルフナインのアナウンスにもあった「言葉を超えて通じ合うみなさん 」。クリスマスのイルミネーションなんかショボく見える。
引用:「シンフォギアライブ2018」公式レポートが到着 | アニメイトタイムズ
行き慣れた猛者のみなさんには当たり前かもですが、僕にはこの共感トライバル体験はすごかった。もっかい行きたい。何回でも行きたいw
僕はもともとアニメ系のライブとかそういうのがめっちゃ苦手でした。人が多い、マナーが悪い、暴れるやーつがいる、とかそういう、僕の中のヘンケン・ベッケナー艦長がエマ中尉を守ってたりしたんですが、実際に参加したところすべて杞憂だったということに気付かされました。参加のみなさんは非常にマナー良く、同じ空間で共感しながら楽しもうという仲間意識も高い、一体感のあるものでした。
もうね、絶対ブレード振りたくなるよ。一本じゃ足りないよ二刀流でちょうどいいぐらいだよ。
そしてアンコールと同時に、5期のアニメ情報が解禁。2019年4月にシンフォギアXVが放送開始ですと!!!
そんなこんなで、とにかく夢のような体験で、あっという間に3時間が過ぎちゃいました。
10000人が一斉に出ると出口が大変なことに退場の際はブロックごとの分散退場だったのですが、分散退場のアナウンスもまた「粋」で、例えば僕のいたGブロックは「愚者の石のG」とか、「水樹奈々のM」とか、ブロックの呼び名にアニメ内の単語を使うという演出。しかも1日目と2日目で変えてきたとか、もうファンのことわかってるサービス精神の化身だよ。
こういう文脈価値の使い方が熱狂イベントにおける勉強になるんですよね。仕事でも見習いたい。
どうやらこのライブの様子はDVDになるようです。絶対買う。
マーケティング目線でのシンフォギアライブ
このままだとただのファンのライブレポートになっちゃいそうなので、熱狂マーケティング目線での考察もしてみます。
●作品と歌の親和性が高いことで、ライブの持つ意味合いが強くなり、差別化ができている
シンフォギアは歌の意味が特に色濃く出ており、シーンとの連動性が高く、単に「曲を聴くだけのライブ」ではなくなっており、歌が「オープニング」「あの戦闘シーン」「泣いたシーン」「キャラの心情」など、多様な文脈価値を生み出し、進行や演出に深みを持たせている。
●ファンにしかわからない文脈を各所に利用することで特別感を演出している
事前アナウンスや退場に作品中の文脈を利用し、「愛着・親密・感動・学び」を爆発させることで、熱量を高めている。
●文脈価値により、ファンの心理的統制をつくっている
キャラに言われたらすんなり納得でき、ユーモアもまぜながら、ストレスを軽減し、会場運営のリスクマネジメントと、評判形成を行っている。
●イベント×OOHによる集中的広告宣伝と話題化
OOHとアニメは相性がよく、特にソーシャルへの投稿などを促進。
●ライブのタイミングで次回作を発表するパブリシティ効果
情報過多時代のPRとしての話題作りがうまいことと、過去も同様なことをやることで様式化し、メディアの興味をうまく引いている
●ゲームとの連動で、"ALWAYS ON" な熱量を維持している
アニメ自体の放映はすでに終了しているが、ゲームによる継続的なコンテンツ展開と、ライブという目的を与え、コンテンツや過去曲が陳腐化を軽減。
●ライブ自体の映像化による文脈価値の向上
二次展開としての映像化による収益向上や、ファン文脈の継続的消費を促す仕組みをうまく構築している
●キャラと声優という文脈から、ファンのレポートのビジュアル化が促進される
キャストでもありキャラクターでもあるので、こんなレポートがファンアートとして生み出されます。
シンフォギアライブ2018レポ(その1)
— 樹土 風XV:カラー1 (@jyudo_fu) 2018年3月5日
想い出の焼却が始まっているので細かい所の差異は許してクレメンテ。1日目と2日目ごちゃ混ぜスタイル。 pic.twitter.com/viCtyCDg6a
2016年の時の映像が公式で見れるので、ぜひ。
次回は多分2019年。絶対行くぞ。