マーケティングごはん

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文脈価値をコレクションすると、人生が楽しいのだ

さきほど今年5回目の沼津遊びから帰ってきました僕です。
花丸ちゃんの誕生日のために沼津、原宿、秋葉原を巡礼してきました。行動力の化身。
花丸ちゃん誕生日おめでとう。
 
以前、価値共創の話をしましたが、

 
価値共創の話と一緒に考えなきゃいけないのが、「文脈価値」です。

文脈価値とは?

文脈とは、
文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の筋道。文の脈絡。コンテクスト。
 
と説明が成されていますが、わかりやすくいうと、「直接表現されていなくても、知覚できる情報」ということで、そういった「直接情報」としてインプットしてはないけれど、知覚している情報を元に得ている経験などによって得られる価値を「文脈価値」と言います。

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です。
 
この文脈価値、なかなか理解するのが難しいんですが、体感して刻まれた様々な経験が、その後知覚する情報にとても良い「味付け」をしてくれるんですね。
理解すると、日常の様々な場所で、体験を楽しむエッセンスとして機能してくれます。
 
ひとつ例でお話します。
 

文脈価値の例

僕が今ハマってるアニメの聖地巡礼がとてもわかりやすいんですが、例えば某地方(沼津)の某エリア(内浦)にあるなんてことない道路をごらんください。

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※写真は日頃とてもお世話になっている↑のサイトよりお借りしました。

 

この坂道、なんにも文脈を持ってない人には、ただの田舎の坂道です。
しかし、この場所の文脈価値を持っている人間には、こう見えます。

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ぬおおおエモい…(;´Д`)ハアハア

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ぬおおおおお エモモい…(;´Д`)ハアハア

(ラブライブサンシャイン2期10話「シャイニーを探して」より)

 
もうこのシーンが脳内再生されて、ただの道路を見ただけでエモみで溢れます。泣く。
 
この場合、「ラブライブサンシャインというアニメのストーリーを通じて知覚している情報」が文脈価値なのですが、ドラマやアニメなどの、長い時間とストーリーを通じて得ている情報には相当量の「文脈価値」が内包されております。
 
※詳しく書くと、AqoursのライバルであるSaintSnowというスクールアイドルがストーリーの展開と共にAqoursをラブライブで優勝させるため北海道から沼津までわざわざ来て特訓しているというシーンなんですがもうなんかこの文字量では語りきれないのでとりあえず一回見てください…w
 
昔から「想い出は美化される」「想い出補正」とか言ったりしますが、これもあるいみ文脈価値によるもの。感動したことや衝撃を受けたこと、楽しかったことは「文脈価値」に成り得るんです。
 
このように、なんてことない日常でも「文脈価値」を意識することで、多様な楽しみ方ができるようになります。
そして、たくさんの文脈をコレクションしてけばいくほどその幅は広がっていきます。
 
これからの企業やブランドは、ユーザーから愛され選ばれるために、この「文脈価値」をしっかり創出し、ユーザーに体験として刻んでいくことがとても重要になります。
 
とりあえず認知を稼ぐために、従来型のやたら入場者数が多いイベントをに人をたくさん呼んでも、参加舌人が「混んでて楽しくなかった」という文脈価値しか残せなかったら、意味を成さないですね。
 
とはいえ「文脈価値」は、理論や理屈ではなく、想像力と感情の世界が大半を占めるため、コントロールすることできません。だから文脈価値とは、「価値共創」によって作られるのです。同じ体験でも、一人ひとり感じ方が違うのが文脈価値です。
 
 

文脈価値は言語ではなく、感性で作るもの

このコンテンツ供給過多時代、文脈価値の創出は容易ではありません。それこそ、単に記事を読ませるだけ、や、一方通行にコマーシャルムービ-を見せるだけでは、「文脈価値」は成立しにくいのではないかと思います。
 
だからこそ、言語によるコミュニケーションではなく、感性を刺激するようなコミュニケーションをやっていくことが重要になります。
とはいえ「感性に訴えかける」というのは、何をすればいいかわかりませんよね。
 
僕がひとつアイデアとして提言したい方法としては、「言語を使わない」ことじゃないかと思います。
 
例えばこの風景写真。
「ダム湖に反射する太陽(紅葉時期)ダム湖に反射する太陽(紅葉時期)」のフリー写真素材を拡大
言語化すると、「キレイな山」「湖がある」「いい天気」「青い」とかそんな感じになります。もちろんステキなコピーにすることで、もっと情緒ある表現も可能だとは思いますが、言語化すると、実は情報のほとんどが失われてしまいます。
 
感じたことを感じたまま心に刻ませるのです。言語化しない。情報化しない。
 
文脈価値として知覚するためには、情報はなるべく心の中に「絵」として保存することをオススメします。
※ちなみにその情報をアウトプットするためには、言語化することが重要なので、あくまでもインプット領域での知覚のお話でぃすよご了承。
 
 
そして、そういった「言語化できないような体験」を創出していくことが、これからのマーケティングに必要です。ユーザーに機能偏重の「モノの価値」を与えるのではなく、価値共創によって生まれるユーザーひとりひとりが知覚した体験から生まれる「文脈価値」を創出してもらうことこそが必要です。
 
僕と貴方の文脈価値は違うんですよ。それでいいんです。価値は人によって違うんだから。
 
情報の受け手としては、文脈価値をたくさんコレクションしている方が、「楽しい!」と思える要素が多いので、人より幸せになれるんじゃないかなと思います。
 
そしてその楽しさを、まわりに推奨し、伝え広めていくことで、文脈価値も広がり、もっと楽しくなるんじゃないかと思います。今日も沼津で、たくさんの言語化できない「文脈価値」を大量に作ってきました。 
 
※余談ですが、今日僕がガッツリ一日かけて行動した「#国木田花丸生誕祭2018」は、ツイッタートレンドでも1位になるぐらいのイベントなんですよ。

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このブログでは、そんな僕の持っている「文脈価値」をたくさん紹介し、幸せを広げていければいいな、と思ってます。
 
これからも文脈価値をコレクションしていきますよぉ。
行動力の化身。
 
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文脈価値遊びのお手本、ボブネミミッミポプテピピック